外壁・屋根塗装を検討した際にできるだけ価格を抑えたいと思われる施主様は多いです。
もちろん、それ自体は悪いことではないですし安くでできるならそれに越したことはないですよね。
ただし、安さばかりに目を向けて塗装業者を選んでしまうと大きな失敗と後悔を招いてしまう可能性があります。
■安さで勝負してくる塗装業者は危険
塗装業者も数多くありますが、確実に言えるのは安さを売りにしている塗装業者は危険だということです。
もちろん高ければいいというものでもありませんが、少なくとも良質な工事をするのであれば安さを売りにすることは難しくなります。
なぜなら外壁・屋根塗装をするためにはそれの材料だけではなく、それを手掛ける職人や足場の設置解体、工事前の打ち合わせやあいさつ回り、工事中の現場管理と工事後のチェックといったことが必要不可欠だからです。
特に材料と職人という部分は大きく、安さを売りにするためにはこのふたつの部分を削り落とすしかありません。
中には安全を確保するために必要不可欠な足場の費用すらも削る業者さえまだまだ存在します。
これを聞いただけでも簡単に想像できるかもしれませんが、安さを売りにする業者を選ぶということは施主様はメリットよりも大きなデメリットを被る可能性が高いのです。
■優良塗装業者を見極める見積もり
手抜きをせず安心・安全な塗装工事をしてくれる業者であれば、それは優良塗装業者といえることは間違いありません。
そしてそれを見極めるひとつの方法として見積もりがあります。
・一式でまとめられていないか
・塗料名と塗る回数の記載
・保証期間の記載
この3点をしっかり確認してください。
もしやたらと『一式』という言葉でまとめられていたら危険です。
面積・養生・コーキングなど詳細に数字が記載されておらず一式でまとめられていたとしたら、どうやってその家に使う材料の必要量を把握するのでしょうか。
また、塗装面積を『坪』で出している見積もりも大変危険です。
なぜなら塗り面積とは必要な塗料の量をはじき出すための面積なので、それを土地坪で計ることなんて不可能だからです。
そして、塗料名(メーカー)と塗る回数が詳細に書かれているかどうかも重要です。
何の材料をどれだけ使用し何回塗っているのかの記載がなければ施主様はわかりませんから、当然そこから手抜き工事をすることが可能になってしまいます。
最後に保証期間。これも記載がなければ保証を受けることができない可能性は高くなりますし、かといってやたらと長い期間が保証になっているのも危険です。
保証期間が長いと安心感も高まると思いますが、どんなに保証を長くしたところでどんな材料にも耐用年数というものが決まっています。
その耐用年数以上の保証というのは業者が言っているだけでそもそもメーカーが保証をしていませんから、万が一本来の保証期間を過ぎてから何か起こっても保証してもらない可能性があるのです。
保証というのはあくまでも「この期間なら責任がもてます」という期間であって、責任は持てないけどお守り代わりの安心感を得るための期間ではありません。
■見積もりは必ず詳細な説明とセット
良質な塗装業者であれば少なくとも上記の点を疎かにすることはなく、むしろこれでもかというくらい詳細に記載・説明をしてくれます。
たまに「見積もりだけもらえたらいいから」と説明を聞くことを省こうとする施主様もいらっしゃいますが、必ず説明は聞くようにしてください。
なぜなら、見積もりを見るポイントはこうしたネット情報から理解することができたとしても、本当にその内容が適切かどうかまでの詳細な判断はできないからです。
なぜその塗料を使うのか?な
ぜその方法で施工しなければならないのか?
それは必要なことなのか?
など、見積もりだけでは決してわからない部分が多くそしてそれはお家ごとによって全て違います。
ですから見積もりだけくださいではなく、必ずなぜその見積もりになったのかの説明を聞かなければ「こんなはずじゃなかった…」ということになりかねません。
詳細を聞かなければ高いよりも安いところのほうがいいよね、という安易な考えになりますし結果として良質な塗装業者を逃してしまうのです。
■まとめ
塗装業者を選ぶときは絶対に金額だけで選んではいけません。特に安さを売りをするような塗装業者はそれだけ手抜きをする可能性が高く、施主様は決して安くないお金を出してでメリットを買うようなものです。
大切な家を守るためにも見積もりを出してもらったら必ず詳細な説明まで聞くようにし、それが妥当なのかどうなのかを賢く判断するようにしましょう。